国名の由来

クウェイトは17世紀末頃まで、「クライン - Qurain (またはグレイン - Grane)」と呼称されていた。

その後、クウェイトと呼ばれるようになったが、クラインとクウェイトという言葉はアラビア語の「カルン - Qarn」と「クウト - Kout」の示小名詞(ある名詞のより小さなものを示す名詞)で、カルンは高い丘、クウトは城とか砦を意味している。従って、クラインとは「小高い丘」、クウェイトは「小さなお城(砦)」と言う意味になる。

クウトは「城」を意味するペルシア語からでたイラク南部の方言であり、イラク南部や近隣諸国では、クウトは水源地に隣接して建てられた城、砦の外観をした家、という意味である。

クウトの複数形は「アクワート」で、アラビア半島の歴史家は堡塁を擁し防壁に囲まれた町にある「城」のことをアクワートと呼んでいる。

クウェイトに古くから伝わる伝承に「1669年から1682年まで、バニー ハーリド部族を統率していたバッラーク イブン グレイル アル・ハミードが18世紀(イスラーム暦12世紀)を迎える直前にクウェイトの町を建設した」という物語がある。この言い伝えが正しいとすればクウェイトという地名は17世紀末に誕生したことになる。