クウェート・日本関係

クウェートと日本は、共通の価値観にもとづいた、強い友好関係と協力関係で結ばれています。その歴史は、1958年にクウェート首長が、日本のアラビア石油に石油採掘権を認めたことから始まります。1961年6月に、クウェート国が独立を果たした際には、日本はいち早くその独立を承認し、12月には、両国は外交関係を樹立しました。

1962年2月20日、クウェートは東京に大使館を開館し、1963年3月には日本国大使館がクウェートシティに開館しました。現在のクウェート大使館は、建築家丹下健三が設計し、1970年から港区三田で業務を行っております。

1990年8月に、旧イラク軍がクウェートに侵攻し、国土を占領しました。日本は直ちにクウェートへの全面的な支援の意を表し、クウェート解放のために、1300万米ドルの資金援助を行い、海上自衛隊の掃海艇6隻を派遣しました。

解放後もクウェート国民と政府は、当時の日本の支援への感謝の気持ちを決して忘れることはありませんでした。2011年3月に東日本大震災のために東北地方が甚大な被害を被った際に、クウェートは原油を満載したタンカーを日本に送ることを決断し、寄贈された原油は500万バレル(当時約5億米ドル、400億円相当)に達しました。原油を売却した資金は、被災地の様々な復興プロジェクトに活用されました。岩手県「三陸鉄道」の新型車両の導入、宮城県の「医療支援就学資金」の設立、福島県の「Jヴィレッジ」宿泊棟の建設などはそのほんの一例にすぎません。その他にもクウェートは、日本赤十字社に200万米ドル、福島県いわき市に「アクアマリンふくしま」に300万米ドルの追加支援を実施しました。

これらは、クウェートと日本がいかに親密な関係にあるのかを示す、無数のエピソードのうちのほんの少しに過ぎません。クウェートと日本は、政府間や経済分野で最高のパートナーであるばかりでなく、人々の心の底からの深い絆で結ばれているのです。