大使からのメッセージ

クウェート国について

コンタクト

オフセット・プログラム

1992年7月、クウェイト政府は、政府発注の契約を締結した外国企業に対し契約総額の30%をクウェイト国内に投資する義務を課した、「オフセット・プログラム(Counter - Trade Offset Program)」の導入を閣議で決定した。

その概要は、一件または年度内の契約(物資買付、業務サービス提供を問わず)総額が100万クウェイト・ディナール(約4億円)を上回る政府発注契約を受注した外国企業は、軍需、民生に関係なく契約総額の30%を最長8年以内にクウェイト国内に見返り投資する義務を負い、義務不履行の場合は、見返り投資未達成額の6%の違約金を支払わなければならない、というものである。オフセット・プログラムの概要は以下の通りである。

目的

  • クウェイト民間部門への投資に重点を置きつつ、クウェイト人と外国企業の相互利益をもたらす両者間の合弁事業の促進
  • クウェイト製品の海外販売増による利益ならびに外国製品からクウェイト製品への置換による経済効果などを含む、経済的利益の持続的確保
  • 内外のクウェイト国民に対する教育・訓練機会の創出と拡充により、ハイテク産業の維持を可能ならしめる民間部門能力の開発
  • 民間部門への最新技術の移転促進
  • クウェイト国海外援助プログラムの支援

見返り投資対象プロジェクト

  • クウェイト国民の教育・訓練に資するもの
  • ハイテクを伴う製造・加工業プロジェクト
  • クウェイト製品輸出プロジェクト

投資期間

最長8年間

報奨金および罰則

オフセット・プログラムに基づき投資を行う企業は、政府の認可を受けた自社立案の投資計画に従い、投資を実施するが、その進捗度と達成度により、報奨金が付与されるか、もしくは罰金が科せられる。

  • 【報奨金】
    投資が計画より早く実施されていると評価された場合、オフセット・クレディット(offset credit)という報奨金が企業に与えられる。オフセット・クレディットとは、企業の信用度を名目的に金額で換算するものであり、詳細な採点基準に従い計算される。例えば、ある企業が投資終了までに100万ドルのオフセット・クレディットを得た場合、これをクウェイト政府との新たな商取引の際に利用できる。
  • 【罰則】
    投資が予定通り実施されなかった場合は、未達成額の6%の罰金が科せられる。

以上が簡略な要旨であるが、1992年から1998年末までに総額約13億ドルがオフセット・プログラムに基づく各種プロジェクトに投資されていることである。主なプロジェクトには、アルミニウムに運精練工場建設プロジェクト、教育・訓練関連プロジェクト、エビ養殖プロジェクトなどがある。